~示談斡旋 本番その3~
すべてが終わり部屋を出た時、「人としてのマナー」として、こちらから保険屋にあいさつをする。
(そりゃ、大切やな)
すると、彼らの表情は思いのほか引きつっていた。辛うじて会釈はしたものの、言葉はまったく出なかった。
(きっと、悔しかったんちゃう?)
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「軽」の勝利
きっとそうだ。「(ヘナチョコ)軽自動車」(注:スーパー・クラシックカーと比較)の運転手なんて簡単に黙らせられると思って、「司法の判断を仰いでもらって構わない」とふっかけたが、本当にそうされて、その上結果的に、相当示談金を上乗せせざるをえなくなったのだから。(おまけに、男性3人分の仕事の時間が半日奪われる破目となり、きっと上司にも嫌な報告をしなければならないのであろう。)
(それって絶対、やだわ~)
ちなみに、その時は金額が目当てではなかったので、きちんと計算しなかったが、改めて今回、これを記すに当たって当初提示された示談金と比べたところこうなった。
自分・・・112%UP
M・・・44%UP
当初、金額云々で斡旋を行なおうと思ったわけではない。あまりに理不尽なやり方に納得がいかず、気持ちとしてどうしても100:0にして欲しかっただけだ。だが、結果的には90:10にしたとしても比にならない程の示談金の違いが生じることとなった。
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~・~・~・~
今回の経験は、いかに保険屋が皆に分らせないようにして示談にもっていくのか、その巧妙な手法、様々な圧力等、大いに社会勉強となった。あちらも商売人だ。人を動かす技術があってナンボの世界であろう。しかし、いまだに手足が痛み、治ることが望めない不快な症状が続いていることを考えると、やはり妥当な補償はされてしかるべきだ。
今後、自分よりも、もっと大変な症状に悩まされている人たちが、実情を知らずに簡単に示談させられてしまい、後からさらに苦しむような事態がなくなるよう願って止まない。
裁判も、弁護士でなくても自分でできるようだが、時間とお金とエネルギーが相当にかかるそうだ。その点、この度の「斡旋」に関しては、そうしたハードルがかなり低くなっていることを学んだ。(ちょっと、時間とエネルギーは必要だったが…)
~これらの情報が、事故に遭って悩んでいる誰かの役に立ちますように~
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