交通事故編 斡旋から示談まで ☆PART12

~価値観の違い~

そんなに車が大事か??

まあ、あの手のモノの所有者ともなれば、さもありなむ。

後に判明した情報によると、その車、

すべて職人の手による手作業で某車をカスタマイズしたもので、月3~4台しか作れないらしい。

そんなわけで、新車なら500-600万、中古ですら300-550万。(価格.com)

そんな、とてつもないシロモノだった。

なんだか、その情報だけでも

「頭(ず)が高い!控え~っっ!!この車をどなたと心得る!!」という声がしそうだ。

そして、此度の車は、なんと!!

購入してまだ1か月も経っていなかったそうな。

[ad#ad2]

それでは、落ち込むのも無理もなかろう…

落ち込んでも仕方あるまい。

(そりゃ、心中お察しいたしまんねん。)

わたしも、同じ立場であればショックは隠せなかったであろう。

しかーしっ!

それは、後からにしてくれないだろうか?

はっきり言って、心証はマイナス★5つ。

ここで早速後悔した。

[ad#ad2]

誤った選択

そうだ、先程の事情聴取、実は既に「訴えない」を選択済であった。

だから、さっき「そんなこと今決められるか?って、言ったじゃない!(心の中で…)」

(そんなん、アフターフェスティバル! 後の祭りやろ~!!) 

 〔いやいや、正しく訳すなら I’s too late. だ!! 〕

そうだ、確かに 【Too late】。遅すぎた。

基本、誰かと争いたくはない。自分にして欲しいことを人にもするというのであれば、当然訴えることなどしない。ゆえに「訴えない」を選択したのだ。

しかし、やはり相手がどう出てくるのか全く不明な状況で、これを選択してしまうのはいかがなものだろう。

もし、相手がやくざだったら?当たり屋だったら?…このような事は事情聴取の時点であらかじめ知る術はない。警官ですら、見抜けないであろう。

であれば、確立は低いにせよ、まずは事と次第によっては、司法の力を借りる可能性もあるという事を示しておくことは、決して間違ったことではないのでは?

こうしたことは、今回の事故を通して初めて知ったことだ。人の過ちを見過ごす器の大きさも勿論大切なことだが、やはり自分を守る知識もある程度蓄えておかなければならない。

「もっと、早く誰か教えて~!!」・・・

と、同じようなことで悔いる結果になる人も今後おられよう。もしまだこの手の機会が訪れていないのであれば、今後も訪れないことを願いつつも、こうした情報を頭の片隅に置いておくことをお勧めしたい。

[ad#ad2]

交通事故編 斡旋から示談まで ☆PART11

~徐々に見えてきた真相~

 

お巡りさんによる、超攻撃的な事情聴取も終わるころ。

どうやら相手は、コンビ二の駐車場の隅でたたずむ高齢男性らしい事が分かってきた。

が、彼は、それまで決してこちらを心配して近づいてくることはなかった。

「被害者は無事なのか?」…そんなことは意に介する様子もまったくなしに、保険屋と思しき人物と並んで、何やらこそこそと話している。

(幸い、3人とも、さほど大事には至っていないが、最低限の心配はしてほしいものだ。一応、救急車で運ばれた人だっているんだし…ねぇ)

と、次の瞬間、自分の目を疑った。

なんと彼の後方に、あるではないか!

あの行方をくらましていた事故車が…

[ad#ad2]

な、なんなん、あれ~っ?!

そこには、滅多に見掛けないフォルムの、高級な香りをムンムンと漂わせているクラシックカーが。

だが、驚きはそれだけにとどまらなかった。

その車の衝突部分が、なんと!!ガムテープで、既に補修されていたのだ!!

まさか…まず修理??〔ありえんでしょ…〕

[ad#ad2]

一般常識

さて、彼が免許を取得したのは、一体いつのことであろう。恐らく半世紀余りが経過しているに違いない。その時代に、教官たちは教えなかったのだろうか?事故の際は、何より人命優先ということを…。

 仮に百歩譲って、当時は教えられなかったとしよう。しかし、一般常識から考えて、どうだろう。

自分が横転させた車両があるのに、相手のけがの状況より自分の車の心配をするだろうか?

保険屋を呼ぶのはまだいい。だが、そのガムテープは一体どうしたのだ?一体どこにあったのだ?そのスタイリッシュなクラシックカーに、ガムテープなる【超庶民グッズ】が搭載されていたとは到底思えない。と言うことは、けが人を放置して、悠長にもそこのコンビ二で購入していたのでは?

(まぁ、万引きはせんやろが…)

どこで手に入れたにせよ、そんなことは大して問題ではない。

問題は、わたしが、警官に攻められて右往左往している間に、彼はまるで他人事のようにマイカー修理に勤しんでいたということだ。そう思うと、唖然とする。

(ちょいと、あなた、何かお忘れになってません??事故の加害者でしょっ!!けが人もいるんですよ)と叫びたくなる。

さて、ここで、事情聴取のあの質問が思い出される。

「相手を訴えることはする・しない?」

今の状況から、今後の嫌な展開が予想されつつあった。

 

[ad#ad2]

 

 

 

 

交通事故編 斡旋から示談まで ☆PART10

~THE 理・不・尽~

この横転車両を、一体全体どのようにレッカーに乗せるのであろうか?

車屋:「ちょっと、手伝って。」

近くにいた警官に声をかける。

車屋:「これ起こすから。」

わたし:「えっ!そんなに簡単に起こせるんですか?」

車屋:「起きるよ。…せーのっっ」

ガシャーンッ!!

なんと。。。。。。

いとも簡単に起きた…

眠りの浅い新生児のように。

(起きるって、意味ちゃうやろ)

そして、わたしは運転席でのハンドル操作を命じられ、男2人で後ろから押すことで、すぐそばのコンビ二駐車場に移動…

ハンドルを握り、人力で押されながら揺られる車内で、これほど簡単に動いている事故車に驚愕を覚えた。

[ad#ad2]

KEI=軽

そうだ、よく考えれば、わたしの車は軽自動車であった。

軽…。伊達に【ケイ】と呼べれているのではない。ちゃんと重さも【軽】なのだ。

その事に気づかされた瞬間…

「今までの渋滞は一体なんだったのであろうか」と疑問が沸々とわき上がって来る。

あれほどいる警官たちは、この【軽】を人力で動かせると思わなかったのか?

はたまた、そんなお門違いの仕事は、おかみのするものではないと思っているのか?

(いずれにしても、「レッカー、レッカー」と言う前に、まず人手で動く障害物はどけておきましょうよ。 それが、世のため、人のためってもんじゃないでしょうか??)

こう感じざるを得なかった瞬間だ…

[ad#ad2]

事情聴取

これと前後して、事情聴取を受けることに。

名前、住所、生年月日。定番の質問に始まり、どんどん誘導されて、空欄が埋められてゆく。

その速さたるや、国会中継のときに目にする速記係を髣髴とさせるほどだ。

(そこまで、早やかないやろ

そう感じるくらいに急かしまくる質問の嵐であった。

警官:「何キロ出してた?」

自分:「うーん。。。」

思い出そうとすると、間髪いれず

警官:「30キロだね」

いきなり断定。

〔そりゃ、お巡りさん。あなたは、こういうことにお慣れでしょうけど、もうちょっと尊重してくれません?〕

自分:「うーん、右折したばかりなので、そんなに出てないと思いますけど。。。」一応抵抗。

警官:「これは、30だよ。いいね。」

〔もう、いいだか悪いだか分からん!!〕

極めつけは、この質問。

警官:「相手を訴えることはする・しない?」

〔ちょっと、ちょっと、相手がどんな人か分からないのに、そんなこと今決められると思います?!〕

再び来たーっ!

THE 理・不・尽!!

この理不尽は一体どこまで続くのであろうか?

[ad#ad2] 

 

交通事故編 斡旋から示談まで ☆PART9

~レッカー遅延~

 

さてさて、レッカーを頼むべく、自分の保険屋に連絡。

「年末なんで、1時間ぐらい後になるかもしれませんよ。」とオペレーター。

〔えっ?そんなに掛かるものですか?〕絶句。

実は、これまで触れなかったが、この事故により横転したわたしの車は、片側車線を完全に遮断。その上、事もあろうに、この日は「晦日」。

大抵は予測がつくであろう。そこで起こるべくして起きていた二次災害。

そうだ、

大・渋・滞!!

[ad#ad2]

 お巡りさんが、少しずつ車を誘導して動かしているものの、わたしの車をどけない限りこの渋滞は無限に続くように思える。

ただ、過ぎ行く無数の車に乗っている人々の表情は、渋滞に巻き込まれたことへの苛立ちと言うよりも、むしろ見事に横転している車への好奇心の方が色濃く見えた。

 

…運転手は生きているのか?

(はい、今のところ元気です。)

…もう一台の相手の車はどこにあるのか?

(それはわたしが一番知りたい。)

そんなこんなで、1時間も待ってはいられない。仕方なく、ダメもとで行きつけの車屋さんに電話。年末の休みに入っていたが、何とか連絡が取れ、レッカーで来てくれる事に。

[ad#ad2]

失敗

車屋さんに場所を伝えるのに住所が分からなかったため、○×町の○○○○とコンビニ名を伝えた。

すぐに来ると言ってくれたが、いくら待てどもその気配がない。そのうちに電話が。

「コンビ二まで来たけど、どこに車があるの?」

「えっ?道路の真ん中ですよーっ!」

〔こんなにしっかり横転してるのに見えないなんて、一体どこに? もしやこれは心のきれいな人にしか見えない自動車?? 〕

(「汚い人」の間違いとちゃう?)

よくよく聞くと、彼は隣町にある同じ系列のコンビ二の前にいる事が判明。やはりこんなに遅いとは何かあると思った。

ここで学んだ。絶対住所で伝えるべきだったと

【1つだけの確実な目印】―そう自分が思っていても、所詮、動転中。的確な説明になっていない事が多いと思い知らされた。ましてコンビ二など同じ系列のものが近所にあることも珍しくないご時勢だ。でも、住所がすぐに分からないことも、実は盲点。現場の住所はできるだけ早い段階で確認しておく事が非常に重要だと学ぶ。

その後すぐ、レッカー到着。(こんなに、近くにいらっしゃっていたのだ…後悔)

さて、いよいよ…いやいや、やっと、この大渋滞を緩和させるべく、車を移動させる運びとなる。

果たしてスムーズにできるのか?

[ad#ad2]

交通事故編 斡旋から示談まで ☆PART8

~理想と現実~

 

わたしは、被害者だ。

加害者も分からないまま、目撃者確保のため必死のわたし。

改めて言おう。わたしは被害者のはずなのだ。

しかし、到着した警官は、目撃者を求めてアタフタとしているわたしに、無常にも事情聴取を兎にも角にも急かすのだ。

[ad#ad2]

〔ちょ、ちょ、ちょっーと、お巡りさん。よく交差点に事故の目撃者を募る看板立ててますよね。○○警察署って書いてあるじゃないですか。ってことは、目撃者重要。これ常識…じゃないんですかーっ!!〕

心の内で絶叫。(かわいそうに、小心者のわたし…)

おまけに別の警官は、横柄に言ってくる。

「ねぇ、ちょっとレッカー早く呼んでくれない!」

〔あのー、わたし、レッカーって呼んだことないんですけど、どうやって呼ぶんですか?教えてくださいよ。そもそもわたし、被害者ですけど何でこんなに責められなきゃいけないんですかー!!〕

(動転のあまり)叫ぶこともできず、ただ慌てふためいて「ちょっと待ってください。…もうちょーっと、待ってください。」と言って、電話を片手に、走り回るのが精一杯。理不尽!!

[ad#ad2]

絶滅危惧種

 ずっと以前、「ポリ○なんて信じちゃあかんでー」と言っていた知人がいた。…が、きっと余程嫌な経験をしたのであろう。

様々な心の傷が、人を【人間不信】へと変えてゆく。

わたしの理想に描く警察官は、映画の主人公のように、正義感と行動力に満ち、弱者に親切、自分を犠牲にしてでも人を救おうという崇高な志を持つ人だ。

(アレはフィックションや~。そないな人はおらへんで~)その知人に言われそうだ。確かに、そんな人物は現実には【絶滅危惧種】なのかもしれない。ただ、災害時や警察24時などで、懸命に身を呈して働いている姿をTVで見ると、やはり感謝されるべき職業であると感じる。

しかし、その一方で、いつの時代にも不祥事…汚職やパワハラ、冤罪事件などがとどまることなく続いてきたのは、やはり警察官も不完全な人間であるからであろう。

せめても、自分が関わらなければならないお巡りさんは親切な人であってほしいものだ。こればかりは、くじ運・・・というのか、当たりはずれを自分ではどうにも選べないのが残念だ。

良い意味で希少価値の警察官が絶滅してしまわないよう、単に優秀というよりも、倫理観や使命感の高い人材を確保して、内面も併せて育てていくカリキュラムを設けてみたら、多少は変わってゆくのではなかろうか?

 

 [ad#ad2]