光線治療 火傷編

~火傷の痕を残さない~

グラグラと煮えたぎった油が手の甲にかぶるという事故が起こったらどうするか?

その悲劇は、たこ焼き器によって生じた。一穴に満たして熱した油を他の穴へ広げるため、油敷きをギュッと押し込んで、圧がかかったことが原因だった。

(そんなん言うたら、たこ焼き器が悪モンみたいやんけ。たこ焼き器に罪はないで~)

そうだ。確かにたこ焼き器は無実だ。これは、使用者の不注意で起こった事故なのだ。

スプーン1杯ほどの量の油ではあるが、煙が出るほど高温だったため、手の甲、親指と人差し指の間が、ジュッという音を立てて一瞬で焼けた。

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火傷の治療方法

「火傷をしたらすぐ冷やせ!」以前から聞いてきた鉄則である。すぐに流水で冷やす。冷やしながら、急いでコウケントーの本を調べる。

カーボンの番号は3001-3001 または3002-3002。火傷直後の治療は、傷のサイズに合わせた集光器を使って1メートル位の距離から行う。最初は痛むが、まもなく鎮痛する、と書かれている。

鎮痛したら50㎝くらいに近づけて照射する。1-2分で痛みが和らいでくるので1-2分ごとに照射距離を近づけて、10分後は気持ちの良い距離にしてさらに20分間、合計30‐50分間(痛みが消えるまで)照射する。以上が基本的な指示だった。

ここで、痛みが消えることが当然のこととして指示されているあたりが、著者の自信を感じさせる。(と言っても、我が家では今まで何度も光線で外傷を治してきた実績があるため、完治することに微塵の疑いもない。)

(そこまで言うたら、もはや光線信者やな~)

そうだ。信じる者は救われる…どこかで聞いたフレーズだが、何かあっても、慌てず騒がず対処できるのは「コウケントー」のおかげであることは間違いない。

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結末

本の指示通りに、治療に当たる。あまりの熱さに1m離れていても強烈な痛みを感じる。そのため患部の半分を氷で冷やしながら、もう半分に照射する。交互に繰り返すうちに、痛みが引き、すぐ近くで照射できるほどになった。

その後、3cm近いピンポン玉ほどのサイズの水ぶくれができたが、できるだけ潰さないように保護しながら光線を当て続けると、次第に吸収され、さらに潰れてしまった時には、すでに下に新しい皮膚組織が待っているという、素敵な出会い(?)もあった。

こうして毎日照射を続けた結果、ケロイド状の瘢痕が残ることもなく、見事に完治した。

光線の威力、恐るべし!!

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