交通事故編 ☆PART20

~日弁連交通事故相談センター~

これは、全国の弁護士会が協力する交通事故専門の相談所のことである。

面接相談(30分程度)だけでなく、電話相談(10分程度)も受け付けている。

弁護士による5回の無料相談付き。

自分の場合は、当初ネットでいろいろと調べたにもかかわらず、そのような取り決めがあることを掴みきれずに、悩みに悩んで、既に2人の弁護士に相談していた。しかし、この方法を使うのであれば、最初から日弁連交通事故センターの弁護士に相談できたのだ。ま、知らなかったおかげで、「欲のないあの弁護士」にも出会うことができたのだが。そして、担当になる弁護士はくじのようなもので、誰に当たるのかは分からない。これはちょっと危険??

(ハズレもあるってことやろな~)

とりあえず、問題の保険屋と関わりのある弁護士は候補から外されるとのことだ。

(そりゃ、もしそこの顧問弁護士やったら、公正もなんも、あったもんじゃないからな~)

そんなこんなで、該当保険屋の会社名を伝えて、第1回目相談(実質は3回目だが…)の電話予約を入れる。

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第1回目相談

前述したように、1回目と言いつつの3回目。

(ややこしいやっちゃな)

相談内容ははっきりしていた。向こうの提示してきた賠償額の根拠と、問題となっている過失割合、家事従事者の件。示談斡旋をする申し込みもするつもりで臨んだ。

今回の担当弁護士は女性であった。気負わず、気取らず、てきぱきと、質問に関して答えを述べる。(今回も、当たりくじを引いた気分。ラッキー!)

賠償に関する様々な根拠も、分厚い本を開きながら1つずつ提示してくれる。

例えば、休業損害に関しては「賃金センサス」なるものから算出するようだ。家事従事者であれば、通常は一年で3,641,200円は稼いでいると計算されるそうだ。

(えらい、高い評価やね~。家事、なめたらあかんで~)

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そして、それを365日で割って通院した日数をかける。

もしくは、別パターンで、「 ÷365×通院期間×1/2 または1/3」という計算方法もあるそうだ。(通院期間とは、6か月だったら約180日)これがいわゆる「裁判基準」

要するに、保険屋が示談として提示してくるのは「任意保険基準」というもので算定したもので、もともとの計算式が全く異なるのだ。

根拠を示して欲しいと保険屋にメールしたが、根拠を示せない訳があったのだ。素人にこんなことを知られたら、彼らにとってはいちいち面倒なことにつながりかねないから、できるだけ分からないように、(寝た子を起こす前に)できるだけ早く示談を済ませたいのだ。

よく分からないとしても、後々嫌な思いをしないために、すぐ示談を迫られたら、そんなからくりがあることを覚えておき、焦らないことをお勧めする。

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交通事故編 ☆PART19

~弁護士無料相談~

これまでに2度、弁護士に相談をしていた。一度目は交通事故という問題に絞っての無料相談の広告があったとき。実は当初はその弁護士に依頼をしようと思っていたが、送られてきた契約書類の文面の無機質な感じに違和感を覚え、やはり自分で何とかできないかと気が変わった。そしてその後、ネットで見つけた別の弁護士にも1回目無料の相談をしてみることに。決め手は友人の後押しと、ホームページに「ちょっと相談してみてもいいかな~」と感じさせるタイプのコメントが出ていたこと。

(一体、どんなん?)

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よくありがちな困っている人を足元を見るタイプではなく、できるだけそういう人たちの力になりたいという空気を感じる・・・あくまで自分個人の野生の勘だが・・・そんな人柄を感じさせるものだった。

実際にその弁護士と会ってみたところ、金儲け主義というより「この場合は、こういう方法をとるほうが、あなたにとってはベストだと思いますよ」という、自分に儲けにならないアドバイスを頂いた。

野生の勘、BI・N・GO!!

(ええ人も、まだまだおるんやね~)

そうだ。テンションはやや低めの物静かな感じで、見る人によってはパワー不足に感じられることもあるのかもしれないが、自分にとってはまさに必要としていた助言をくれたお方であった。その助言、それこそが「示談斡旋」なのだ。

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この「示談斡旋」とは、日弁連交通事故センターの弁護士が、損害賠償の交渉のトラブルを解決すべく間に入り、両者に公平中立でありながら示談を成立させるための手助けを、なんと無料でしてくれるというものだ。普通、3回程度で終了し、適正な賠償額で早期に解決をする上で有効な手段だ。

その方法を簡単に説明してもらい、行くべき最寄のセンターを教えてくれた。それは弁護士会館内にあった。…というより、もろ弁護士会館。帰りに下見も兼ねて立ち寄る。念のため、受付で交通事故示談斡旋を希望する場合の手順を尋ねたところ、概略を説明したパンフレットをくれた。

それによると、どうやら、ここで5回までは無料相談が受けられるようだ。そこで、まずは相談内容が決まったら電話で予約をして、担当になった弁護士に相談をする。これが第1段階。そして「示談斡旋」を申し込んで日取りを決めてもらうのが第2段階。さらに、その日に当事者が出向いて、弁護士の仲介を受け示談の成立に至るよう話し合うのが第3段階・・・と、こんな感じか。

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交通事故編 ☆PART18

~示談斡旋~

ついに示談へと進む「部隊」が整った。

(舞台…の間違いとちゃう?)

そうだ。間違えた。だが、これまでの道のりを考えると、ある意味でこれは「決戦」のときでもある。

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保険屋から、メールにて示談の金額の提示がなされてきた。しかし、どの根拠も全く曖昧だったため、根拠となるものを示して欲しいと返信する。すると、以下のように返信された。

ご質問の件ですが、弊社の保険金の支払い基準のパンフレット、根拠や基準となる情報につきましては、事故当初「自賠責保険」と「自動車(任意)保険会社の一括払」についてというパンフレットをご送付させていただいていますので、弊社の保険金の支払い基準の情報につきましては開示いたしかねます。なお、家事従事者のお支払についてはその考え方は前回お示しをしてあります。また、過失割合に関しましても物損担当の○○から判例タイムスの写を送らさせていただいており、見直す要素もないことから、ご提示した過失割合で示談させていただく所存でおります。
今後の示談交渉につきましては、メールでの対応には限りがございますので、一度面談をさせていただければと考えています。また、面談は不要でこれまでの弊社のご説明にご納得いただけないのであれば、司法の判断を仰いでいただいても結構です。
ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。

実は、家事従事者の件や過失割合に関しても、意見の相違があったため、やり取りをしていたのだが、いずれにしても「文句があるなら裁判でも何でもして、かかって来いや~」といった姿勢が見受けられる。

それはそうであろう。かたや○百万円の高級車。対する相手が軽自動車ともなれば、金額においても、重量においても、カッコよさにおいても、逆立ちしたって、こちらに勝ち目はない。恐らく「やれるもんなら、やってみろ」的なニュアンスが込められているように思われる。(単なる被害妄想だろうか?)

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秘密兵器「斡旋」

後遺障害認定を自力で…3割とはいえ…勝ち取れたことに勢いを得て、「それならこちらも、やらせていただきましょう。」という臨戦態勢に突入する。

(あんさん、素人の癖に、相当強気やね~)

そうだ、未経験者が随分と偉そうなことを言っているが、実はこれよりも前に、弁護士の無料相談でイケてるアドバイスを頂戴していたのだ。

それが「斡旋」という手段だ。

自分で何とかしたい方々には、この手が非常に有効だと個人的に感じ、ここまで延々と文面を綴ってきた。(ハーッ…遠い道のりだった…)

(それならさっさと、言わんかい!!)

はい、すみません。その通り。最初から伝えておくべきでした。

要するに、最後はこの手を使おうと決めていたため、あちらの提案を受けて立つこととなった。

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交通事故編 ☆PART17

~後遺障害申請 被害者請求 2 ~

果たして、弁護士でなくとも認定されるだろうか?

ポイントは以下に示した送付書類の6・7に挙げたもので、どのように大変さを訴えるか。そして、それに応じた回数、たくさん通院しているかということ…だと思う。

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送付書類

以下のものが、このたび自分がそろえたものだ。

1.請求書(原本)1枚   …保険屋より入手し自分で記入

2.印鑑証明   1枚  …サービスセンターで入手

3.事故証明書(写し)2枚  …始めに警察で入手、あるいは保険屋に請求

4.診断書(写し)10枚  …毎月、病院より保険屋に渡ったものを保険屋より入手

5.診察報酬証明書(写し)10枚 …保険屋より入手

6.事故状況について 1枚  …保険屋より用紙入手し自分で記入

事故発生状況報告書 1枚 …さらに詳しいものを自分で作成

7.後遺診断書 (原本)1枚  …病院に依頼 (10000円程度かかったが、後で示談の時に保険屋に請求できた)

現在の症状について  1枚 …さらに詳しく状況説明したものを自分で作成

8.画像ディスク    1枚 …病院で入手 (500円程度かかったが、これまた請求できた。)

フーッ…やれやれ。なんとか揃った。

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これらを自賠責保険会社あてに、簡易書留(500円くらいかかったが、これも領収書を取っておき示談の時に請求)で送付した。

ここまでするのに調べる時間、診断書作成のための検査と発行期間、さらに6、7の自作書面のために合計2週間ほどかかった。

(お疲れさんやなー、ほんまに)

本当に、分からないことをするというのはエネルギーがいるのだ。だが、「お金で解決」という実に簡単な対処法よりも、自力で(もちろん、様々な助けを頂いているのだが…)達成できたときの爽快感は、何物にも変えがたいものだ。

こうして、待つこと数週間。自賠責保険会社より、封書が届いた。

3割3分3厘

結果は、手の痺れに関しては後遺障害を認めるというものであった。足と首に関しても申請していたのだが、それらは認められないという内容であった。

3打数1安打。

「この内容に不服があれば言ってこい!!」的な文面が添えられていた。

(じゃあ、言ったれや!)

そう。最初は、これが彼らの常套手段であろうと思い、不服申し立ても視野にあったが、前述の様々なやり取りにいささか疲れを感じ、次なる戦いはさらなる苦戦を強いられそうな予感もしたため、今回の3割3分3厘の成績で満足してしまった。そのため、この程度の勝利でも良しとしてしまった。

(とことん戦うんじゃないんかい?)

戦いたいのはやまやまだが、これも駆け引きじゃ!

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交通事故編 ☆PART16

~後遺障害申請 被害者請求~

ネットを調べると、保険屋が自分たちの側で後遺障害があるかどうかの申請を出すパターン(事前認定)と、被害者が自分で根拠となる資料を準備して自賠責保険会社へ直接申請する(被害者請求)という2パターンがある事が分かった。

簡単なのは、保険屋に任せること。しかしそれでは、後遺障害があったとしても、なきものとされてしまうことが多いそうだと知った。つまり保険屋のほうはできるだけお金を払いたくないので、申請の際に大して力を入れず、後遺障害の認定が得られないことが多いのだ。

そんなことは全く知識がなかったのだが、事故のことを調べるうちに少しずつ知識が増えていった。そして、保険屋は非常にさりげない仕方で、しかも「あなたのためを思っています」的な文面で事前認定を申し出てきた。(もちろん彼らの仕事上そうせざるを得ないのは承知している。恐らく自分がそこに勤めていたら同じことをしていたかもしれない。)さあ、どうする?

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セルフ被害者請求

ここで、何でもやってみようと、自分で被害者請求を行なってみることにした。「セルフ」と付けたのは、通常は弁護士に依頼することが多いようだからだ。本来ならこんな七面倒なことは行ないたくはない。しかし残念ながら自分の保険に弁護士特約が付いていなかったのだ。

一度は弁護士に頼もうかと、相談もしてみた。しかし、取り敢えず20万円。成功したらその分から何割。。。このまま保険屋の言いなりになるよりはマシなようだが、なにせ先が見えないこの状況。頼んで後悔することも考えられる。

ー書類を書くこと、申請することを業とする職種はいくつかあるが、それらの多くは特別な資格がなくとも本人がするのであれば、あるいは他の誰かであっても無償でするのであれば問題がないというものが多い。

よし、今回も、ひとつプロに頼まずにやってみようではないか!

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そしてネット上で研究を始めた。すると、あるはあるは、多くのプロフェッショナルの方々のガイドが。知らない語句があれば、それをまた検索する。すると、新たな知識が積み重なる。メモを取り取り、申請に必要なものをそろえた。

調べることが多く、しかも申請をしたとしても必ず承認されるわけではないことを考えると、気力が萎えてきそうなときもあった。

しかし、乗りかかった舟だ。未来の困っている誰かに、きっとこの経験を教えてあげられるだろう。

頑張れ、自分! 

自分にエールを送る。

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