~光と闇~
「すいませーん。今の事故、目撃しておられましたか?」
「○○○便」のお兄さんに尋ねる。
「あ、はい。ちょうどぶつかるところを見ていましたよ。大丈夫ですか?」
ここにもいらっしゃった。優しい人が。
目撃証人であることで、更なる輝きを感じる。
「まだ、分からないんですけど、もし今後必要になったら証言していただくことできますか?」
こう頼みつつも、内心、期待しないように自分に言い聞かせた。
彼は一見親切そうだが、この世の中には面倒なことに関わりたくはない人間が増加中。そのことも視野に入れるならば、快く何かの「証人」になるのは、余程のお人好しか…
断られることも大いに予想できるこの依頼。果たして、彼はどうでるのか?
即答。
「いいですよ。僕で良ければ」
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目撃証人確保
彼は、すかさず名刺を渡してくれた。
「ここに電話をくれればいいので…必要でしたら証言しますよ。」
なんと、爽やか!
入浴剤で例えるならば、【フレッシュライムグリーンの香り】だろうか。
(どないな香りや?)
すみませんでした。一見親切そうなどと疑って…。 心のうちで詫びる。
世の中、まだまだ捨てたもんじゃない。
ボランティア精神旺盛な人、正義感の強い人、心底優しい人、そしてお人好しもまだまだ大勢いらっしゃるのだ。
おかげさまで目撃者はキープできた。
だが、実はこの間、平行して新たな問題に面していた。
軽い出血をしていた友人は、救急車で搬送された。
70代のMは、散乱した荷物を片付けていた。(事故後すぐに連絡を入れた友人夫妻が駆けつけ、Mのサポートをしてくれていた。ここにもいらっしゃった。面倒がらずに親切に助けてくれる方々が。心より感謝の意を表したい。)
しかし、こんなことは大した問題ではなかった。
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MR POLICEMAN
わたしを新たなパニックに陥れたのは
警察。
そうだ、市民の平和と安全を守るべく、日夜私たちのために働いてくれる警察官。
数多くのドラマや映画で主役となり、男の子たちの将来なりたい職業として常に上位に君臨するあの「警察官」。(ちなみに最近の某アンケートで1位はサッカー選手、2位、野球選手。そして、3位が警察官・刑事なのだそうだ。)
つまり、基本的に警察は「正義の味方」、「みんなのヒーロー」的存在なのだ。
(アンパンマンかいな?)
そう。夢と希望を与えるいわば「リアル アンパンマン」といっても過言ではなかろう。
では、一体、何が問題だというのであろうか??
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