歯医者難民、いい歯医者を探せ! その1

最近の歯医者

近年、コンビニエンスストアに並ぶ数の多さを誇る(?)のが、歯科医院である。そこかしこに見かけるため、患者もどこを選ぶか迷うくらいなのではないだろうか?

数年前のことであるが、行きつけの歯医者(喫茶店ちゃうで~。かかりつけって言いや~)が閉院したため、次なるところを探した。友人・知人やネットの評判などに当たってみたものの、それほど決め手となるものは見当たらなかった。仕方ないので、さほど悪くはなさそうなところに行くことにした。

最初は、自分が気になったちょっとした虫歯を診てもらい、数回かけて治療した。と、ここまでは良かったのだが、治療の具合を見せに来るように言われた最終日(☚自分的に)、

「はい、では今日からはここを削って治療していきます。」

と、いきなり言うではないか!!しかも、「ここ」というところを見ても、ほとんど問題がないようなレベルである。

ちょっ、ちょっ、ちょっちょっーと待ってよ、歯医者さん!

想定外の進展に、押し寄せる非常な焦り。

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歯科医 VS 過去の自分

「さあ、削りましょう」と言わんばかりにドリルを持って仁王立ちしている歯科医。

その瞬間、さかのぼること数年前の苦い記憶が蘇った。

それは、行きつけの歯科医(せやから「かかりつけ」やって)が決まる前、そう、歯医者難民の時代だ。別の歯科医院で同じように治療が済んだ後、「ここもちょと虫歯だからやっておきましょう」と言われ、疑うことを知らない純粋だった自分(今や過去形…)は素直に応じた。本当にちょっとだったので大したことにはならないと軽く考えていた。…が、結論から言おう。なんと、余計な治療を延々とされ時間とお金を取りまくられたうえ、見た目も酷くされてしまったのだ!!

その少し後に、テレビで儲け仕事にしている悪質な歯医者が急増しているという番組を見た。まさにそれだ!その後、友人も同じような被害にあちらこちらで遭った話を聞き、これはそこら中に蔓延している社会問題なのだと改めて実感した。

こんな事を、あたかも高速回転の走馬灯のように、焦った頭で3秒ほど思い返し、次の3秒で「ここは、絶対に阻止しなければダメだ、また同じ後悔をするぞ!」と自分を奮い立たせ、次の3秒で断り文句を考えた。

製作キットもある走馬灯

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まな板の上の鯉、何とか逃げる!

……

「あの、ちょっと今日は心の準備ができていないので…」

この切羽詰まった状況で、思いついたのがこの台詞。

明らかに、歯医者は「えっ?」というリアクション。なにせ、削る気満々のスタンバイ状態なのだ。こんな椅子に寝かされて、あとは切られるのを待つだけの「まな板の上の鯉」のような患者が異論を唱えるとは予想だにしなかったことだろう。

そこから、サッカーのロスタイムさながらの、歯科医の怒涛の攻撃が始まる。「これは、早く治療しておかないと大変な事になる。外は大丈夫だが、中の方が悪いので全部削って被せないといけない」等々…。

しかし鯉はもう逃げ出すことを決意していた。

「本当に、申し訳ないんですけど…」とか「気にかけていただいて本当にありがたいんですけど…」といった、「相手の怒りを鎮めるセリフ集」から引っ張り出したような言葉をいろいろと並べ、なんとか帰ることができた。

とりあえず、めでたし、めでたし。

その2へ続く

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