原爆症患者への光線治療方法
実際に本には、原爆症の4名の患者の症例が掲載されている。
しかし残念ながら、具体的な照射部位と時間の詳細は掲載されていない。そのため、あくまでも自分自身の勝手な基準ではあるが、この位であろうと思われる目安を参考まで記載してみた。
これは、あくまでも経験と個人的主観に基づいた一例である。
もし、本腰を入れて治療をしようと思ったのであれば、直接東京・新宿にある「光線研究所 付属診療所」で診察を受け、診療方針を決めてもらうことができる。
また、それが難しい場合は、「手紙相談」という方法もある。
(それって、メールとちゃいまっか?)
いや、封書で送る「手紙」なのだ。最近は、電子的な手法が進みすぎて、「手紙」を送る機会も少ない人が多いのではないか?
そんなアナログでクラシカルな方法ではあるが、出向くよりは手っ取り速いため、今まで何度か利用した。
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光線治療の「手紙相談」
記載事項:性別・年齢・身長・体重・病名・症状・光線治療の経過などをできるだけ詳しく。
料金:1,000円(返信封筒に郵便振替用紙が同封されてくる)
宛先:〒169-0072 東京都新宿区大久保1-8-18 光線研究所 付属診療所
その他:1回封書を送るのに、複数の病気・複数の患者のことを相談できた。病名がはっきりしていると、治療方針も決定しやすいようなので、手紙を書く前に、まず地元の病院で診察・診断を受けられるのが望ましい。
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原爆症患者の経過
被爆後16年ほど経過した時点での治療の例だが、ざっくりまとめると、どの患者も大体4年間かけて、1000回前後の照射で治癒に至った。
写真による経過を見ても、見るも惨めなケロイド状の外見が徐々に回復したことが分かる。また、抜け落ちたまつ毛も生えてきたり、皮膚移植で縫い込まれていた糸が排出されたりと、硬化した皮膚が本来の姿に戻っていく様子も綴られている。
ちなみに、この治療が、もっと早い段階で行われていたなら、患者たちももっと短期間に回復できたと思われる。光線治療は、実は治療開始までの「早さ」も重要なカギである。
いずれにせよ、こうした症例は、人体に入った放射能による障害を回復できるという証なので、例の「内部被爆」の被害者にも有効であるはずだと、個人的に思わずにはいられない今日この頃である。
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