照射方法
この症状に関しては、患部の場所や範囲によって照射に違いがある。
以上のように、患者の状況によって照射のパターンを変えるというのが、通常とは少し違いがある。恐らく、患部に直接照射するのは、状況によっては刺激が強すぎてしまうのだろう。十分に慣らしてからであれば効果的なものでも、合わないままに当て続けるのは逆効果にもなりえる。
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指示を守らないと災いが?!
症例に挙げられていたある患者は、2年間光線治療を続けても、ひどくなる一方だったため、ついに医師から切断を宣告された。
(そんなん、光線ダメなんとちゃうか?)
確かに、そう思える。そういう人もいるのだろう。
しかし原因が何かあったのでは?
実は、よくよく聞いてみると、その患者は、とにかく患部を治したい一心で指導を無視して当てていたのだ。
・患部を長時間照射
・ほかの場所も一日に何回も照射
・照射の間隔(距離)を近くして、熱く照射
…これらはすべ悪化する原因であった。
そこで、この事実の発覚以降、出された指示に従って治療した結果このような経過をたどった。
↓
1か月 痛みが緩和
5か月 (それまで2年間できなかった)床で横になれる
6か月 室内歩行で痛みがない
8か月 杖を使って近所を散歩
最終 治癒
めでたし、めでたし。
最後に注意点をひとつ!!
指全体に発症したものと、指1本に発症したものとでは、光線治療においてどちらが治りにくいのか?
答えは、指1本である。
見た目的には全体が病んでいる方が悪性に思われがちだが、この研究所に来た患者の症例から、直接患部に照射できれば1,2回で鎮痛して、短期間で良くなることが分かる。
逆に、1本の場合は、間接照射のため、鎮痛にも回復にも時間がかかるそうだ。こうした違いを知っておけば、焦らずに治療に取り組めるだろう。
ちなみに、自分の友人の母親も壊疽になりかかったが、コウケントーで毎日光線治療を施したところ、ある日ポロッと、炭化した組織が取れて無事に治ったという喜びの報告を聞いた。
やはり、試す価値は大きい!!
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